車のシートに使われる
本革や合皮、ファブリック(布)は
種類がたくさんあって
どういう素材かわからない方も
多いと思います。

一覧にまとめましたので
車のシート素材を選ぶ際に
よければ参考にしてください。

本革編

アニリンレザー

顔料を用いずに染色・仕上げした本革である。
そのため、もともと持っている革特有の良さが生きてくる。
顔料をコッテリと塗れないため、なめした際の表皮がクオリティとして顕著に表れる。
水にぬれた場合はすぐふき取るなど対処する必要があり、その手入れを怠ると水の後が残ってしまうこともあるため、本革の中でもかなりデリケートな部類に含まれる。

セミアニリンレザー

アニリンレザーほどではないが、多少顔料を使用して染色・仕上げした本革である。
そのため、多少の傷であればごまかすことができ、最高級の本革を使用しなくともよい。
最終的には透明感を際立たせるため、アニリン仕上げほどではないが上質な質感である。
それなりに手入れについても気に掛ける必要がある。

コノリーレザー

過去にイギリスに存在していた、自動車メーカーに本革を提供するブランドである。
扱いは非常にデリケートだが、品質は群を抜いて高い。
超高級車と呼ばれる車から、比較的高価格帯のイギリス自動車に使用されていた。
イギリスの自動車メーカーであるロールスロイス、ベントレー、アストンマーチン、ジャガー、ローバーはもちろん、日本でもトヨタ(レクサス)、日産(インフィニティ)さらにはイタリアのフェラーリなどにもコノリーレザーを提供していた。
また、腕時計のバンドなどにも使用されていた。

ロブソンレザー

1998年に日本の株式会社ロブソンマチュリティーが創業した本革張り替え専門ブランドである。
品質には定評があり、各種車雑誌などでも取り上げられている。
日本でシートの本革リペアや張り替えといえばロブソンレザーが飛びぬけて有名です。

合皮編

アルカンターラ

スエード調に仕立て上げられている合皮。
アルファードやヴェルファイアをはじめ、現在では数多くのシートに使われる。

カブロンシート、

株式会社アキレスが製造する本革調に仕立て上げられている合皮。
汚れても固く絞った雑巾で拭きとれば綺麗になるため、エクストレイルやジムニーなどの四輪駆動車(アクティブな用途に使うため)に採用される。

 

ファブリック(布)編

モケット

昔ながらの高級車に使用されており、本革が苦手な人はモケットを選択することが多い。
最上級車に設定されていることもあり、根強い人気を誇るファブリック素材である。