今日から「エルメスの手しごと展」という
エルメスの物作りに対する姿勢やアトリエを
見ることができるイベントが開催中ですね。

鞍職人と皮革職人のデモンストレーションは
本革が好きな人にとって必見と言えるでしょう。

さて、話はバーキンの歴史からいきましょう。
バーキンの歴史はご存知の方も多いでしょうけど、
どうか少しの間お付き合いください。

ジェーン・バーキンの「バーキン」が冠されたもの

女優・歌手であるジェーン・バーキンという方が、
飛行機でエルメスの社長と隣り合わせた際に話が弾み、
バッグを贈ったことでバーキンが誕生しました。

エルメスはオーダーメイドで制作したものを
市販化する際にオーダーした方の名前を使用するので
オーダーした方に敬意を払っているのがわかります。

エルメスには日本人の名が冠されている製品も・・・

田中肇という方がオーダーした旅行バッグを元に
市販化されたMallette TANAKA(マレットタナカ)という
旅行バッグもあります。

今は販売されているか微妙なところですけどね。

さて、ではエルメスのバーキンやケリーに使われている
皮革の品質についてお話していきましょうか。

エルメスのバーキンやケリーはデュプイ社の本革を使用

エルメスのバーキンやケリーに使用されている本革は
デュプイ社というタンナー(本革をなめしている会社)の
最高品質・最高級のものが使われています。

というのも、デュプイ社が製造した本革を
エルメスがまずは買い付けする・しないを決定し、
その後、他のブランドに卸すと言われています。

なので、エルメスのバーキンは最高の本革を使い、
古くからエルメスの製品製造にか関わってきた
職人たちの手で作り上げられる芸術品なのです。

ですが、2015年11月にその関係も終わった?

そんなブランドの力関係だったわけですが、
J.M.WESTONという革靴ブランドを保有する
EPIグループが、デュプイ社をエルメスに売却しました。

元々エルメスはアノネイ社をエルメス傘下に
おさめていたのですが、これにて正式に
アノネイ社とデュプイ社というフランスの
二大タンナーともいえる会社をエルメスは傘下に。

エルメスは職人を大切にする会社と言われていますから、
タンナーを傘下にするのも納得です。

アノネイ社は元々、○○○○から独立した会社

アノネイ社の設立は1984年なのでわりと新しいですが、
実は独立した会社こそ、上でお話したデュプイ社ですからね。

アノネイ社の設立から約30年経った現在、
デュプイ社、アノネイ社のどちらもエルメス傘下になりました。

デュプイ社、アノネイ社が優先的にエルメスに
高品質なボックスカーフやら本革を納入すると考えると
これからも最高品質の本革はエルメスが確保するでしょう。

エルメスのバーキンやケリーバッグが高すぎる!

バーキンやケリーが高いのは、
飛びぬけて品質の高い本革を使用
(キズ一つない本革の為に心血を注ぐエルメスは
本革の仕入れで妥協しません)

更には手練れの職人が手縫いで仕上げて、
そこへエルメスのブランド料が上乗せされているので、
その金額を支払うというのは、
これが最上級の本革製品を手に入れる宿命でしょう。

でも、100万円以上するバッグを普段使いするなんて
私は正直できないですね・・・

エルメスは最高品質というのに異論はない

私はこのサイトでココマイスターの財布やバッグを
10年、20年使える相棒として、色々紹介しています。

エルメスからしたらココマイスターのバッグ・財布は
相当に安いものですが、普通に暮らしていく上では
購入するのをためらうくらい、高級なものです。

本革の質はエルメスのケリーやバーキンと
さすがに比較することはできませんが、
他のハイブランドの本革製品とは勝負できる逸品です。

エルメスと比べて日本の職人が劣っているとも思いませんし、
永年保証でずっと修理対応してもらえるというのは
長く使う上で必須の条件ではないでしょうか。

ココマイスターは男性向けだけでなく、
女性向けのココデュラン(COCO Doullens)もあり、
財布などはシンプルながら素敵な仕上がりです。

⇒ココデュランの財布を見てみる

また、トートバッグは男女問わず使えるデザインで
永年保証のおかげもあり10年、20年と一緒に時を
歩んでいける品質なので要チェックです!

⇒ココマイスターのトートバッグを見てみる